私にとっては驚愕の内容だった、バーチャル・リアリティーの進歩。
NHKスペシャルの 「NEXT WORLD 私たちの未来」 www.nhk.or.jp/nextworld/
お時間ある方、ぜひ見てみてください!テクノロジーはもうここまで来ているのか!!と
驚くと同時に、こういう世界が2,30年後に現実となるかもしれないと思うと、ちょっと
考えてしまう・・・そんな昨夜でした。
もうすでにスマホやゲームでも、ここにいながらにして違う国に自分が歩いているようなことは
出来ていますよね、それに手で触る感触も、味覚まではまだ行かずとも香りはもう現実のものと
なっています。部屋の中にいながらにして、世界中の国へ自分がまるで歩いたり、スポーツした
り、ものを食べたり出来るバーチャルリアリティーの世界がかなり完成しているのです。
実験で足の不自由なご婦人が市場の賑わいを体験したいと、まるでそこの雑踏を歩いて、見て、
というようなことや、離れた家族とテクノロジーを使って、まるで一緒にパーティーに参加して
会話して、食事の香り、賑わいを感じる、という2人のご年配の方のを見て、そう遠くない
未来にこういう事が可能なのかと・・・じゃ、だれも海外旅行も行かず、自分で身体動かさず
に走ったり、スポーツしたり・・・そうなると、人間の身体はどうなるんだろう?とか、
感情や気分もコントロールできるから、とか・・・今日はパリのカフェで味わい、あすは
南国でフルーツの朝食と海に入って、次の日はサバンナでライオンを見たり・・・
そういえば、映画の3Dも進化してリアルになって、当たり前のごとく受け止めている人類
ある種のゴーグルがあれば、部屋の中ですべてが代わりのロボットが体験してくれて、すると
家から出ない、服も靴も要らないやん、ケーキ屋もレストランもいらないやん、パートナー
や子供もバーチャルで理想通りが作り出せるやん!と考えると・・・怖いけど、ありうる。
それに相反するテクノロジーや現代文明の機器を全く使わない昔ながらのVeneziaの印刷屋
さんの記事をJALの月刊誌AGORA 1,2月合併号で見て、強烈に心から惹きつけられた。
多分今の日本の印刷屋さんは凄く高価で進化し続ける機械を導入してやっているとおもいます
パソコンもFaxすらないここヴェネツィアの印刷工房、紙の匂い、インクの匂い、機械油の
匂い、活字や図版を組んで一枚一枚手刷りで仕上げられる名刺やカードには何とも言えない
味わいと趣があります。
これを見て、本当に私も欲しい!!と思いました。
パソコンやスマホで出てくるフォントの文字、味気なさと比べて、深いインクの色合いも、
言葉で表現しづらい暖かみと風格さえ感じてしまいます。
かつて世界で印刷業、出版業の一大中心地だったVeneziaの誇りと良さをこうして継承してい
るところがまだあったんですね・・・
これを見てVeneziaにまた行きたいと思ってしまいました。
バーチャルリアリティーの世界がもう目の前に来ている、始まりかけているこの現代で、逆に
こういうものに強く心を惹かれて行くというのは、自然なことなのでしょうか、特殊なので
しょうか・・・
パリの料理界では、今までにない味や味覚を化学物質の合成で新しく作り出して、それを
使った料理まで作られ、それらを食べた人が、驚くほど美味しい!初めての味だわ!という
のを見て、逆に母の味が恋しく感じられた昨日の私でした。
これからの世界、強烈なテクノロジーの進化に追いつけきれない自分がおります。